Message from Gunji

郡司 博 

指揮を故山田一雄、故ハンス・レーヴライ ン両氏に師事。
オーケストラ付合唱作品を、各地で数多く指導。東京都交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、旧新星日本交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団などプロオーケストラの代表的な演奏会でも活躍している。レパートリーはバッハ、ヘンデルから近代、現代のヒンデミット、ブリテン、ウォルトンにまで及び、特にバッハを中心とするオラトリオ指揮者としても活躍。
また、ベートーヴェン『第9交響曲』の合唱指導は日本でも最も多く手がけ、公演数は450回を超えている。その指導力は常に高い評価を受け、松竹映画『俺達の交響曲』のモデルにもなった。また、文化庁派遣講師をつとめ、東北から沖縄まで広範囲に活動し、各地の合唱団に客演指揮者として招かれている。一方NHK主催による合唱コンクール審査員もつとめた。JVC(日本国際ボランティアセンター)主催のベネフィットコンサート『メサイア』演奏会には15年間欠かさず合唱指揮者として参加している。1987年より海外の合唱団との交流にも積極的に取り組み、ドイツ、オーストリア、日本において海外の合唱団と共にこれまでに7回の「日本・ドイツコーラスフェスティバル」を成功させている。またこのほかにもアイルランド、オランダ、イスラエル、アメリカ、韓国など、合唱音楽を通じた文化交流に力を注いでいる。
2001年から「オーケストラとうたうこども合唱団」を組織し、オリジナル作品『こどもたちのための交響歌』、『マタイ受難曲』、『千人の交響曲』に出演させるなど、合唱活動を次世代、こどもたちに継承する活動を継続。2002年には、歌う人と聴く人のための合唱音楽の発信地、NPO法人「おんがくの共同作業場」を設立し、同時に地雷で傷ついたアフガニスタンの子どもたちに車椅子を贈るベネフィットコンサートを毎年開催している。

ご報告

2022年12月22日

若い頃より心臓に持病があるのは指摘されていたことですが、今年9月の検査の折、大動脈瘤弁置き換え術が急務であることがわかりました。病院側との日程調整の結果、手術がミサソレムニス公演日の前々日となり、皆様に大変心配をおかけいたしました。手術が終わり、集中治療室(ICU)で麻酔から覚め意識を取り戻したとき、録音されたばかりの演奏「ミサソレムニス」を聴くことができました。

戦争は罪なき人々を無残な方法で殲滅する。その陰で数え切れない人々の悲しみ、苦しみが続く。

『マタイ受難曲』

2022年10月16日

バッハは社会や時代の矛盾を見据える、見識のある作曲家だと 私は思う。『マタイ受難曲』が、民族、宗教、宗派、時代を超えて 人々を魅了してやまない理由はそこにあるのではないだろうか。 バッハ生誕は1685年、9歳で母、10歳で父と死別し、孤独な少 年時代を過したと推察できる。当時のドイツは、三十年戦争 (1618-48 年)後の荒廃著しい時であった(戦争の結果、ドイツ人 口は、1600 万人から 3 分の 1 減少して 1000 万となったと言わ れる)。そしてカトリックとプロテスタントの間の対立構造は、現代 でも依然続いている。 バッハが生きた時代、神との対話は間接的なもので、<神>と <人間>との間には為政者が立ちふさがり、為政者と体制に対...

あらしのよるに

2021年11月03日

オオカミの ガブとヤギのメイ、それぞれが 仲間の中で 切磋琢磨し お互いが信頼をしながら 友情を深めていく、 上田真樹の 美しくも エネルギー溢れた 音楽、 オーケストラとともに 児童合唱 女声合唱 の合同で歌ってみませんか。

緊急事態宣言解除がまた先延ばしになりましたが、 5月23日 日曜日に開催の演奏会は予定どおり実施することにいたします。

「指揮入りの動画を見ながら 練習すると テンポが 掴めて とても練習しやすいです」 と言う ご意見を多くの合唱団員から頂き 、勇気百倍いろいろと 動画を作りました。 コロナ禍の中 練習に参加することも ままならぬ中、少しでも役立てばと思い作りました、 活用していただければ とても嬉しいです。また必要に応じて 動画を活かしながらの 各パートの 練習用も作りますのでお申し出ください。 歌うことは 太古の昔から 私たち人間の 生活に欠かせないものでした 、そしてそれがオーケストラ付き合唱作品を生み出す 原動力にもなりました 。この社会活動の 一つの歩みを止めることなく 皆さんとわずかでも 前に進みたいと思っています 。