郡司博からのメッセージ

2020年12月08日

私たちは 2009年 特定非営利特定非営利法人(NPO法人)として 国税庁(国)と後に法改正により東京都(所轄庁)より 認定を受けてはや11年が過ぎました。この間、東日本大震災、熊本地震、またペシャワール会中村先生の殺害、そして今回の新型コロナウイルス感染拡大など、想像だにしなかったことがおこりましたが、それらのことと私たちの音楽合唱とを結びつけなから活動して参りました。それを支えたのは20年前のNPO設立時の思いがありました。一つに古今の作曲者たちが 魂を込めて作曲したオーケストラつき声楽合唱作品を演奏すること、特に子供達を含め一人でも多くの方々に参加していただくこと、二つめに私達の演奏を一人でも多くの人に聴いていただくこと、そして三つめに聴いていただいた人たちにその作品の感動を伝えることができる私たちになることでした。このコロナ禍においても私たちが考えたのはこの三つのことでした。そして コロナ禍の中にあっても 練習を続けること、企画したコンサートは 会場が借りられる限り実現すること、音楽をするものとして謙虚にその作品と向かい合い演奏の上でも合唱団員一人一人が主人公になることでした。

 9月5日には宮地楽器ホールで3台のピアノによるベートーヴェンの第九及び新作民話オペラ、日本の合唱曲。10月17日には新宿文化センター大ホールにて二管編成のオーケストラとともにブラームスのドイツレクイエム及びベートーヴェンのハ長調ミサを演奏しました。

先日の12月5日たましんリスルホール(小ホール)で行われたクリスマスコンサートでは、NPO代表の渡部智也がロシアの心を絶唱し、また音楽大学を卒業したばかりの若い声楽家たちがベテランの宮本哲朗氏の指導を受け、ピアニストの松本康子女史の助けをうけ、オペラ『アマールと夜の訪問者』を昨年に続き再演することができました。合唱団はペルゴレージ『スターバト・マーテル』、ヘンデル『メサイア』を特別指導に声楽家の大井哲也氏、新国立劇場合唱団の立川かずさ女史 を指導者に招き、渡部智也及び 郡司博の指揮によって演奏しクリスマスをお祝いすることができました。お客様も沢山集まり昼夜2回公演をすることができました。

 今月24日クリスマスイブにはバッハ『ロ短調ミサ』をオーケストラとともに130人の合唱団が杉並公会堂で演奏します。このコロナ渦中でこれだけ大規模にこの作品を歌い上げるコンサートは世界的に見ても稀なことだと思っています。その責任の重さをひしひしと感じながらも来るべき年への熱い希望も含め全力で演奏したいと考えております。皆さんにご支援をお願いする次第です。当日は客席前方を空席として前後左右一人おきにしており、合唱団には個人用キャビン型のシンガーシールドを設営し、客席は定員の1/3と少なくして感染防止に努める所存です。まだ空席が若干あります。ご鑑賞いただければ幸いに存じます。

引き続き合唱団員募集などはホームページをご覧ください。

https://www.gmaweb.net/npo/

朝夕寒さが厳しい日がつづきます。コロナとともにお風邪などおひきにならないようにどうぞご自愛ください。