昨年の藝大コンサートの激戦ソリストのオーディションでソロを獲得した及川さん。まだ大学院生でありながらその将来を嘱望されている。私たちが若い頃よく聴いていたディスカウやハンス・ポッター等と同質の、柔らかい声を持った逸材がどう育っていくか。楽しみに期待するファンは多い。ピアノを担当する石田さんもその個性的な器用さに、終わることのない優れた可能性を秘めている。若い二人の激しいぶつかり合いの中から何が生まれていくのか。充分期待していい。 ぐんじ

合唱音楽の森 4/27

2025年04月20日

今回は「土の歌」より3曲を演奏いたします。終曲の「大地讃頌」が有名なこの組曲ですが「農夫と土」では大地への感謝と労働の尊さ、「祖国の土」で歌われる祖国を愛し人を愛する心、そして「死の灰」では大切な大地を汚してしまった人類の罪を、戦後80年、そして日本被団協のノーベル平和賞受賞に想いをよせて演奏いたします。続けて演奏するのは、1988年に作曲されたラターの「テ・デウム」。クラシック音楽の様式に沿いつつ、合唱音楽の新しい響きや可能性を感じる、円熟期に入った作曲者の魅力が詰まった華やかな作品です。

楽曲の深い理解: オーケストラ編成の交響曲をピアノにアレンジして弾くことで、各パートの役割や音楽構造をより深く理解することができます。