メンデルスゾーン『讃歌』コンサートを聴いて

2026年03月29日

メンデルスゾー『讃歌』コンサートを聴いて    ぐんじひろし

躊躇することなくばく進するマエストロ出口の指揮は、いつしか同じステージいるすべてのものをまきこみ、芸術的高みへと運んでしまう。勿論出口だけの力でなく卓越したプレイヤー、ソリスト、指揮者の要求に応えるべく力を出しきった合唱のみなさんがいたからである。それはこの3週間まえの右近大次郎指揮の戦争レクイエムでもおなじことがいえた。

アマチュアのレベルがあがったなどと一言では表現できるものではない。ましてそれはもはや褒め言葉ではない!この世界に身を置いた人たちの並々ならない日々があったのだとおもう。しかし!最大の成果はそこで演奏された作品そのものの芸術的価値が多くの聴き手に認識されたことであり、それが職業としないアマチュアによってなされたことである。これらの作品は機会あるごとに演奏されることで作曲家の意思が今最も望まれる楽曲として引き継がれることになるからである。

二階の最前列で感動したわたしの胸は小躍りして次にむかって進んでいた。