公演終わりました
「合唱音楽の森」プログラムのひとつ、バッハモテットJesu, meine Freude、本番は無事に終わりました。
本番前の心の動揺:急遽オルガン無しになってしまったオケ合わせ&ほぼアカペラの前日練習&当日GPは正直(路頭に迷った集団)という感じが否めない。個人的にはリカバリーをしようとあたふたするほどリズムも声も狂っておかしくなっていく。。。嗚呼(あくまでも個人的にです)という状況を経て、本番は弦楽器の豊かな響き、指揮者の表現豊かな渾身のタクト、エキストラの皆さんの素晴らしい歌声、ベテラン団員のどんな状況でも順応しようとする柔軟な対応力。真剣に聞いて下さるお客様。そして団員が聞き合い集中力を途切れさせずに持ってる力、、それ以上を全て出し切ったこと、諸々のお陰で演奏後は客席から大きな拍手をいただいた。
振り返って2月から5声部をピアニスト無しで一音ずつ手探りでの音取りやドイツ語の練習、音名読み、コツコツと地味な作業を繰り返してきた。毎回練習の最初は「あれ??思い出せないこの曲・・」というデジャヴを繰り返す私たち団員。納期の迫った工場長のように「間に合わないかも・・」とつぶやく指導者。それでも前回よりできるようになってる所が次第に増えていきピアニストが入って一段とまとまってきた。直前の5日間を乗り超え、ようやく半年間合唱団がやってきた練習の成果が本番の舞台でじんわりと表れたと思う。指導者と一緒に作ってきた音楽を大切にする人、細心の注意を持って歌う人、指揮者に集中する人、自分たちがやってきた練習を信じる気持ち、そんな団員の意志の力を指揮者が引き出したともいえるかもしれません。決して本番の勢いにまかせた馬鹿力ではなく、この作品を愛した人たちが半年かけて練習の中で培った力そのものだと思う。アマチュア合唱の魅力のひとつ。
先日公演の録画が動画配信(限定)されました。団員に送ると、そこに映る自分達の演奏が想像以上で驚いています、と歌った本人たちから感想が寄せられました。久しぶりに余韻にひたって他の団体も何度も見直しました。どのプログラムも最高!「合唱音楽の森」有難うございました。
こうしてJesu, meine Freudeを歌えた感謝と感動と共に私たちの夏は終わった。
モテット日記はこれで終わりです。
そして次はバッハカンタータへつづく。