ブラームス「12の歌とロマンス」訳詞

2023年05月30日

合唱講座で取り上げる曲は1・2・3・6・8・9・12の予定です

ことばひとつひとつが胸をぎゅっとしめつけるような「愛の詩」を紡いでいます。

講座ではドイツ語で歌います。このロマンスをあなたの声で歌ってみませんか?

じっくりと落ち着いた環境で「歌」と向き合う、赤間夏海さんに学ぶ合唱講座

参加お待ちしています!申込み


ブラームス「12の歌とロマンス」訳詞

■1.恋歌

〔1〕この上もなく 美しい人に ためらうことなく 私は歌おう

喜び に 満ちた 愛の歌を

なぜなら 私の思う 汚れなきあの人は

私に とても 親切に 感謝の気持ちを 送るから

〔2〕あゝ 私は 真に 恋の病いだ

その上 愛くるしく 口づけする 彼女の唇は

とても 愛想よく ほほえみ

キスをするがごとく 私を 誘って

私の心の底を ドキドキと ふるわせる

〔3〕太陽を あびた すみれの 草原のように

その 魅惑的な 目の青さは 輝き

みずみずしく 丸くふっくらと 開いた 彼女のかわいい 口もとは

露に ぬれた バラの つぼみのようだ

〔4〕彼女の  愛らしい  頬は  ほんのりと  赤く

天使さえも 持ってはいない そう神様さえも

あゝ ずっと 座っていたい

この賛美される人の そばに 死に至るまで

■2.花婿

〔1〕すべての 山々から 喜ばしく 挨拶は 下へと響きわたる

春が 再び来、緑の森に 呼びかける

〔2〕小さな歌が 鳴り響く. 上の静まりかえった お城へと

おまえの 恋しい人が 歌ったのだ

恋しい人は お前を 彼の駿馬に ひき上げる

〔3〕私たちは 迅速に 馬を走らせた

すべての人々から 遠く 離れ

森の 静寂の中で 風は とても ざわめいていた


どこへ? 月の ほのかな光の中で

森は すでに 青白く

静かに ざわめく 夜は 尋ねもしない

どこで 愛が  終わるのかを

■3.舟歌

〔1〕おゝ とうとうとした 流れの上の 漁師よ

     フィデリン!(陽気なかけ声)

早くおいで ここへ 漁をしに.

※彼の飾った小舟の上で、小舟の上で 彼はこぐ

     フィデリン!

〔2〕何を とろうか 君のために?

     フィデリン!

私の小さな指輪が 海の中に 落ちました

(※)

〔3〕あなたに 一番ステキな 巾着をあげましょう

     フィデリン!

100タラーで ずっしりとした

(※)

〔4〕ぼくは きみの巾着など 欲しくはないよ

     フィデリン!

100ラターでずっしりとした

(※)

〔5〕愛でいっぱいの キスをひとつ

     フィデリン!

ぼくの 望みは それだけさ!

(※)彼の飾った小舟の上で、小舟の上で彼はこぐ

     フィデリン!

■4.問いかけ

何のために いったい 私の長い髪は あるの?

リボンを 編みこむことが できないのなら。

何のために 私の足は 軽やかで 美しくあるの?

あの人と 踊ることが 許されないのなら

何のために いったい 私の白い手はあるの?

あの人を つかまえて 抱くことができないのなら

何のために 私の目は こんなに 黒くて するどいの?

あの人を 見守ることさえも 許されないのなら

何のために こんなことを想わなければ いけないの?

私のあの人は いつもあんたの恋人なのに

■5.粉ひき小屋の娘

〔1〕風車の まわる 粉ひき小屋

その中で ザワザワと 音を 立てる 嵐

そして 丘の 菩提樹の 下で泣く

粉ひき小屋の娘

〔2〕風よ ザワザワと 吹きすさぶがよい

私は 風を 信じてた

私は 誓いを 信じてた

その時 私は 世間知らずの 子供だった

〔3〕まだ 風は 私を だまさなかった

私に 忠実な ままだった

今や 私は おちぶれ そして だまされた

誓いは ただの もみ殻 でしか なかった

〔4〕どこにいるの 誓いを 立てた あの男は?

風は 深い 嘆きを ただ 聞いていた

男は 旅に 消えていった

風も 男を 見つけ出せない

■6.修道女

〔1〕靜かな 修道院の 庭を

ひとりの 青ざめた乙女が 行った

月は 彼女を どんより と照らす

彼女の まつ毛に やさしい 愛の涙が かかっていた

〔2〕あゝ、 死んでしまった 私の忠実な 恋しい人よ!

私は あの人と 再び愛することが できるのです

あの人は 天使に なっているだろうから

そして 私は 天使を 愛して よいのです

〔3〕彼女は ためらいながら 歩いた

聖母 マリアの 像の方へ

その絵に 淡い光があたり

マリアはやさしい母の 眼差しで

純潔な修道女を 見おろした

〔4〕彼女は 絵のもとに ゆっくりと ひざまづき

喜びに 満ちた 安らかな 気持ちで 見上げていた

彼女の まぶたが 死の中で とじるまで

彼女の ヴェールは うなだれ 波うっていた


「若返りの泉」より4つの歌

■7.

〔Ⅰ〕

今 バラは ちょうど 花盛り

愛は 網を 投げかける

おまえ ふらふらとゆれる蝶よ!

おまえは 自分で 決して そこから 逃げ出せまい

そしてもし 私が つかまったなら

この若々しいバラの 季節の中で

愛の拘束に あったなら

私は 悲しみで やつれてしまうにちがいない

私は 憧れたくも 心配したくもありません

私の 歩みは 花盛りの森に 跡をつけ

軽やかな 歌は 飛んでいきます

梢の上まで

■8.

〔Ⅱ〕

山々は 鋭く 山々は 冷たい

私の大切なあの人は 山へ登り

私は 森の中

雨や露をあびた葉から ぽつぽつとしずくが落ち

そのしずくが 目から流れた ものなのか

誰にも わからなかった

■9.

〔Ⅲ〕谷川沿いの 柳は 昼も夜も 絶えず揺れています

でも 私たち 二人の愛を

神様は こんなに しっかりと 結びつけました

谷川沿いの 柳は 音も 言葉も 持ってはいません

私たちの 目と目が 合ったなら

もう私たちは 理解し合うのです

■10.

〔Ⅳ〕そして 君は 教会の 墓地を 通り

そこに 一つの 新しい 墓を 見つける

人々は そこに たくさんの涙と共に

ひとつの美しい心を 沈めた

そして君は 尋ねる 何のために 死んだのかと

答えを くれる 墓石 など ない

しかし 風は そっと ささやく

その心は 熱く 愛しすぎたのだ、と

■11.花嫁(リューゲン島の)

〔1〕青い 前かけを あなたは 私に くれました

お母さん その色は もったいないわ

お母さん その織りは もったいないわ

あしたの朝には それは 色ざめてしまうだろうから

夜中 涙で濡れたなら

〔2〕もし 私の 涙が 足りなければ

それが いつも ごうごうと 流れるように

それが いつも 燃えるように

私の 恋しい人が 来て 私に 水を 運んでくれるでしょう

波から 海の水を 勝ちとって

〔3〕彼は 海の底に 横たわっているから

もし 波が ザワめいて 彼に

私が ここで あの男を受け入れ 不貞になるという

知らせを 言ったなら

彼は 海の 深みから 悪の地へと

のぼって来ましょう

〔4〕もう 私は いかなければ いけません

そう 私は 行きます

私は 敬虔に 他の信心深い人たちの中に入ります

どうぞ 私に 祭壇の そばを 静かに通り過ぎさせてください

そこには 私の為に 未亡人が ひざまづく

場所が あるのですから

■12.3月の夜

聞きなさい!  夜にむかって

吹きすさぶ  嵐を

ごうごうと  うねる流れを

ぞっとするような甘い感覚!

愛らしい 春

おまえが 近づいて くるのだ


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(間もなく楽譜の準備が整います 参加の皆様少しお待ちください)