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第1章
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1・「第九」、日本初演と昨年12月のベートーヴェン誕生の地 ボンでの公演
2018年12月16日、ボン(ドイツ)で開催された第九演奏会は、プロの「ボン・オペラハウス合唱団」、ボン市内のアマチュア合唱団に、日本から合唱団員が招かれ、大成功の裡に行われました(宿泊費は主催者負担)。これまでドイツの他の都市での日本の合唱団が参加しての第九はありましたが、「生誕の地」ボン市が主催者として深くかかわったコンサートに、日本のアマチュア合唱団が招かれたことは、合唱団の帰国後に知りました。日本初演後100年という年月が、意味あるものとして、日独両国間に流れていたことがうかがえます。
第一次世界大戦期(1914-1918年)、青島(中国)より、46000人の捕虜のうち約1000人のドイツ兵が徳島県の坂東俘虜収容所に送られています。そして1918年、捕虜のドイツ人により、日本で最初となる第九が演奏されたことは多くの人が知るところであります。
100年前の坂東俘虜収容所。この時まで、『第九』が日本で演奏されたことは一度もありません。なぜ、第九の演奏が実現できたのでしょうか。楽器はどうしたのでしょうか。何よりもまず楽譜はどうしたのでしょうか。こんな疑問を持ちながら、ドイツでの「第九」演奏の歴史を知りたくなりました。
つづきは 2.アマチュアへの「第九」普及